【後味の悪い話】ずいぶん昔に、SFマガジンという雑誌で読んだ短編

329: 774号室の鬼女様 2008/03/11(火) 20:20:09 ID:Of8eUuyC0

ずいぶん昔に、SFマガジンという雑誌で読んだ短編
かなりうろ覚え ちなみにSFは関係ない

主人公のメアリ(仮)は20代のOL。
まだ若いのだが、とんでもなく太っていて、控えめな性格とあいまって職場では空気扱い。
能力自体は高いので、決算時のみおべっかを使われ、大量の仕事が彼女の元に持ち込まれる。
メアリはいつも、文句も言わず黙々とそれをこなしていた。

彼女の肥満と、そして内向的な性格には理由があった。
メアリの母親は女優で、非常に美しい人なのだが人格に問題があり、
幼いメアリの輝くばかりの美貌に嫉妬して、彼女に無理矢理食事をとらせていた。
「どうしてもっと食べてくれないの? ママのことが嫌いなのね」
結果として、メアリは目の前に出されたものを黙って片づけるのが常態となった。

そんなメアリにも転機が訪れた。年下の恋人ができたのだ。
田舎から出てきたばかりの素朴な青年で、同じように大人しい性格のメアリと気が合った。
理解者を得たメアリは目に見えて明るくなり、ダイエットを始めて体重も減った。

変わりつつあるメアリを見て正気でいられなくなったのが母親で、
娘の幸せを許せない彼女はとうとう娘の家で恋人を誘惑し、肉体関係を持ってしまう。
まだメアリと恋人がそこまでの関係に至っていないと知ってのことである。
家に帰ったメアリは2人がベッドにいるのを目撃する。
恋人は謝罪を繰り返しながら、愕然とするメアリの隣をすり抜けて家を出て行った。
対して母親は悠然と笑みを浮かべている。
勝ち誇る母親を、メアリは殴り〇した。

長い間、メアリは死体の横で泣いた。
やがて薄暗い部屋の中で、彼女はいつものように機械的に母親の冷たい手を口に運んだ。

(終)


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342: 774号室の鬼女様 2008/03/11(火) 21:35:34 ID:SuYOkdzY0

>>329はマジ話だよ。先週のアンビリバボーでやってたよ。


351: 774号室の鬼女様 2008/03/11(火) 21:50:14 ID:BSc22v8e0

もしも>>329がノンフィクションだったら、それは「後味悪い話」ではなく
「胸糞悪い話」なんだよ。
普通の人間は、ノンフィクションに対しては少なからず被害者や残された
人間に思いを馳せる共感性を持って受け止めるんだよ。
だから、「後味悪い」よりもダイレクトに不快感を感じる「胸糞悪い」になる
んだよ。
まっとうな人間は、フィクションだからこそ、安心して「後味の悪さ」を楽しめるんだよ。

ノンフィクションの不幸な状況に感じる「後味の悪さ」を楽しめるなんてのは、
自分に共感性が欠如しているということを告白してるってことなんだよ。

フィクションの「後味の悪さ」を楽しむのが幼稚な人間なら、
ノンフィクションの「後味の悪さ」を楽しむのは人間として大切なものがかけてる人間だよ。


386: 774号室の鬼女様 2008/03/12(水) 09:04:24 ID:ilbVfWP60

>>329は最後の一行で朝からゾッとしたぞ
似たような話をどこかで読んだんだが、最後が違ったから

後味が悪いというか、大団円ってわけでなくて納得はいくんだけど切ない、
で終る話も読後に色々考える
特に上手な作家の小説とかだったら、自分ならこうするのにと思うような隙がなくて
切なさに身悶えたりする事があるな


388: 774号室の鬼女様 2008/03/12(水) 10:17:36 ID:t/1C36F6O

>>386あーそれ分かる気がする
たまにそういう小説に出会えたら
なんか、こう、モヤモヤするけど満足するんだよな
上手く言えないけど


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引用元: 後味の悪い話 その84

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